術後2日目~【卵巣未熟奇形種】
おー、ずいぶん間が空いてしまいました。
次の話を書く前にこっちのメモを終わらせておこう。
実際のところは手術からだいたい一か月が経ちました。体は問題なく元気です。
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術後2日目からはご飯が解禁です! 意外に空腹感は強く感じずに過ごしていたのですけれど、いざ食べると旨いのでした。お粥からスタートです。
手術したばかりで腸がきちんと動くかわからないので、食べてないのに緩下剤飲めって言われるし(効くのに時間かかるからっていわれたけどそうかなぁ。水分を腸内にひいておこうぜってことなのかしら)、ガスが出たか毎回聞かれるし、あんまり言われると不安になるってもんです。
水も飲め飲めと言われます。まぁこっちも腸閉塞は困るので律義に指示に従う。飲んで歩く。ちなみに朝食はお粥だったけどおかずは普通でした。そんなもん?
それなりに落ち着いて一日を過ごす。けっこう元気でしたね。あまり痛みもなかったですし。
ただ、血尿は微妙にあり。というか、午前中はあり。
術後3日目、ようやく排便がありひと安心。2日で出るひとはかなり優秀なのだそうで、別に気にしなくてもよかったかなぁと思うものの、そもそも自分の家じゃないところでの排便は私はかなり嫌なので、この先思いやられるぜ…と気に病む。
血尿はやはり朝だけあり。止血まであと少しだな、とひとりほくそ笑む。看護師さんに言うと採尿しろと言われるものの、出るのはほんとうに最初のほうだけなので取り損ねたりしてあまり判断材料にならないのだった。勝手に経過観察にする。
あとはもう真面目に水分を取り、真面目に歩く。
おそらく夜間には空になっていたであろう硬膜外麻酔を抜いてもらいました。
なんだか知らんが寝違えたらしくて背中が痛かったので、体勢を変えたことで痛がっているうちに抜けてました。これで身軽です!
麻酔が抜けたことでシャワー浴が解禁になりました。うれしい。
さっそく取ってもらった予約時間でシャワーを浴びる。傷口はへそ下からまっすぐ11cmくらいかな? 傷に直角にテープを重ねて貼ってあるので、あまり全貌は見えません。先生も看護師さんも「きれいだね~」と言うのでたぶんきれいなのでしょう。
傷は泡で優しく洗えとのこと。濡らしていいんだってありがたい!
てっきり看護師さんが一緒にお風呂入るのかと思ったら放置プレイでした。まぁ担当が若い男の子だったからそれでよかったけど。なかにナースコールありますからね!と笑顔で送り出される。わかったー、困ったら名指しで呼ぶからー。
シャワーは短時間すぎて戦争ですが、さっぱりはした。手術の日から髪洗ってなかったのでべたべたでしたね。正直傷洗うより髪洗うほうに集中してました。
終わってからベッドの上のフックにバスタオルをかけていたら、ベッドに上ったのがバレてしまって担当の若い男の子に怒られました(笑) 危ないから! 乾燥機あるんで使ってください!!
だよね、病人だったわ私。患者の転倒転落は医療事故に繋がるもんね。ゴメン。
ここから先は退院の日までひたすら、時が流れるのを待つ日々でした。
腹かっさばいて8日で退院するなんて正気か!!と思っていたけれど正気でした。むしろ後ろの三日くらいはずっと早く帰りたくて鬱々としていました。体は元気でしたね。この先のことも不安でしたしね。
ひたすら数独をやる日々。
思い出深いのは、退院前日に退院処方はいらんと言ったら担当看護師さん(おそらく1 or 2年目のかわいい女の子)にとても怪訝そうにされたこと。使わないってー。医療者だからいいか、と判断されたらしく特になにも言われませんでしたが。
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入院中、カミュの「ペスト」を読んでいたんですがあまり入院中には向かない本でしたな。進まないことよ。
コヤシゲ表紙のalphaは入院中ずっとベッド傍に飾ってありました。コヤシゲのところだけすげぇ読んだ。雑誌を見たスタッフさんがけっこう話しかけてくれる(笑) でもいいかい、てごちゃんについては言及してくれるな。まだ癒えてません♡
そういえば先生から、取った卵巣はちょっとねじれていたと言われました。
あの日痛かったのはやはり卵巣捻転気味だったからか。
痛みは身体からの信号。
気からくる痛みもありますけれど、たまには素直に反応すべきと思いました。
退院してからはしばらく実家におりまして、せっかく入院中に少し痩せたのにすっかり戻ったばかりか増えました。あまり動かなかったしねぇ。腸閉塞には気をつけねば。
あ、傷口は溶ける糸を使っているので抜糸なしで、テープは剥がれてきたら剥がしてよいとのことでした。腹帯もひと月くらいはしておいたほうがよいとのこと。いま現在、なぜか2枚だけテープは剥がれています。謎の時間差。
抜糸があるかどうかは聞き忘れていたのですが、お見舞いに来てくれた知り合い(外科医)が傷口を見て、「抜糸ないやつだね~よかったね~」と言っていました。見てわかるんだね…さすが外科医。
そんなこんなで療養休暇を全力現実逃避に充ててのんびり過ごしていたのですが、先日病理検査の結果を聞きまして。まぁ、別記事にしようかな。